糖尿病が長く続くと、足先のしびれ・痛み・感覚の鈍さといった症状が出ることがあります。これは糖尿病性神経障害と呼ばれる合併症で、進行すると歩きにくさや転倒、さらには足の傷に気づけないことによる重い トラブルにつながります。
このページでは、足のしびれがある方が在宅で何に気をつけるべきか、訪問医療マッサージで何ができて何ができないのかを整理します。安全に受けるための注意点も具体的にお伝えします。
糖尿病性神経障害で起こること
しびれ・痛み
足先から左右対称に始まることが多く、「ジンジンする」「ピリピリ痛む」「靴下を履いているような感覚がある」と表現されます。夜間に強くなる方もいます。
感覚が鈍くなる — これが最も注意すべき点です
しびれよりも危険なのが感覚の鈍麻です。痛みや熱さを感じにくくなるため、靴ずれ・やけど・小さな傷に気づけません。気づいたときには傷が深くなっていることがあり、糖尿病では傷が治りにくいため、潰瘍や壊疽に進むリスクがあります。
歩きにくさ・転倒
足裏の感覚が鈍ると、地面をとらえる感覚が曖昧になりバランスが取りにくくなります。暗いところや段差で転倒しやすくなり、外出が減っていきます。
動かない期間が続くと、別の問題が重なります
痛みや不安から動く機会が減ると、神経障害とは別に筋力低下と関節拘縮が進みます。この二次的な機能低下のほうが、生活への影響が大きくなることも珍しくありません。
訪問医療マッサージでできること・できないこと
はじめに正直にお伝えします。マッサージで糖尿病性神経障害そのものを治すことはできません。血糖コントロールと神経障害の治療は主治医の管理のもとで続けてください。訪問医療マッサージの役割は、それを補いながら「動ける状態を保つ」ことにあります。
- 下肢の血流を促し、冷えやむくみをやわらげる
- 足首・膝・股関節の可動域を保ち、拘縮を防ぐ
- 歩行に必要な筋力の維持
- 転倒しにくい姿勢・バランスの練習
- 足の状態を定期的に目視で確認する(傷・色の変化・爪の状態)
- ご家族へ、自宅でのフットケアの方法をお伝えする
最後の2点は見落とされがちですが重要です。ご自分では足の裏や指の間を確認しにくく、週1〜2回、専門職が足を見る機会があること自体が予防になります。
安全に受けるための注意点
糖尿病性神経障害のある方への施術には、通常とは違う配慮が必要です。以下は当院が実際に守っている点です。
- 強い圧はかけません — 感覚が鈍いため、痛みを感じないまま組織を傷めることがあります
- 足に傷・潰瘍・水疱がある部位には触れません — 発見した場合は施術を中断し、主治医の受診をお勧めします
- ホットパックなど熱を使う場合は慎重に — 熱さを感じにくく、低温やけどのリスクがあります
- 施術のたびに足の状態を確認し、変化があればご家族と主治医に共有します
「マッサージなら何でも安全」ということはありません。糖尿病性神経障害があることを、必ず施術者にお伝えください。
ご家族・ご本人に知っておいてほしいこと
毎日、足を見てください
入浴時などに、足の裏・指の間・かかとを目で確認する習慣をつけてください。見えにくい場合は鏡を使うか、ご家族が確認してください。赤み・傷・タコ・爪の変形があれば早めに主治医へご相談ください。
「痛いから動かない」が一番こわい
しびれや痛みを避けて動かない期間が続くと、神経障害の程度とは関係なく歩けなくなっていきます。痛みの出ない範囲で動かし続けることが、結果的に生活を守ります。
裸足やきつい靴を避ける
感覚が鈍い状態では、裸足での生活は傷のリスクが高くなります。足に合った靴・室内履きを選んでください。
費用と保険について
医師の同意書があれば健康保険が適用され、自己負担は1回あたりおおむね450円〜600円程度です。介護保険とは別枠のため、デイサービス等と併用できます。要介護認定は必要ありません。
▶ 詳しくは 健康保険と医師の同意書について をご覧ください。
埼玉県内の対応事業所
糖尿病性神経障害のある方への施術経験がある施術者が対応します。リファイン埼玉では、埼玉県内の2事業所からご自宅・介護施設へお伺いします。ご相談・体験施術は無料です。
▶ リファイン草加(草加市・八潮市・川口市・越谷市・足立区)
電話:048-951-1386
▶ リファイン新都心(さいたま市全域・上尾市・川口市・蕨市・蓮田市・伊奈町)
電話:080-9560-2186
糖尿病性神経障害に関する記事
在宅ケアの具体的な工夫について、より詳しくはこちらをご覧ください。
